2024.1.23(火)第9回つるラボゼミを開催しました

子どもや探究について対話を通して考える大人の学び場、つるラボゼミ

1月23日に第9回が行われました。

第9回は『教える・学ぶ「教育」への挑戦②』

ファシリテーターは山梨大学の秋山麻実先生でした。

 

今回は、前回エミールを読みながら出てきた問いのひとつである「労働と所有」について考えながら、ジョン・ロックやマルクスが労働や所有をどのように表現していたのか、そして労働を通した教育である「労作教育」がどのような内容で、現代ではどのように捉えられているのかを知り、保育における「労働」について考えました。

 

保育における「労働」の意味とはなんでしょう?

例えば、みそ汁を子どもたちと調理する活動で、みそを一から作るのか、だし入りみそを使うのか、どちらがより良い活動なのでしょうか?

「子どもの興味がどこにあるかによるのでは」

「どちらが良いというものではないような…。」

「選択肢の一つとして持っていて、提示するのが良いのでは」

「時間的な制約などもあり、全部というのは難しいこともある」

など、ゼミの参加者からはさまざまな考えが出ました。

 

歴史的に労働や所有がどのように捉えられてきたのかを、現代の私たちに通じるものに例えたりしながら学んだ後に、他の人と思いを共有して、疑ったり、共感したり、わからなくなったりしながら、目の前の子どもをイメージして対話をする時間となりました。

 

次回はいよいよ最終回。山梨大学の秋山麻実先生による「教える・学ぶ「教育」への挑戦③」です