2025.12.6(土) のびのび興譲館アート②をお手伝いしました。

プログラム

レポート

12月6日(土)に、のびのび興譲館アート塾の後期第2回をお手伝いしました。

今日はみんながいつも使ってる絵の具作り。

当たり前の存在をもう一度知ろう!ということで絵の具の起源を聞いてもらいました。

*絵の具の起げんは非常に古く、紀元前1万年以上前の旧石器時代の洞窟壁画にさかのぼることができ、最初の絵の具は天然の素材を使用して作られています。土や鉱物を粉砕して細かい粉末にし、それに水や動物の体液(例:血や唾液)を混ぜてペースト状にしたものが使われました。顔料は、主に赤鉄鉱、黄鉄鉱、炭鉱、粘土、骨灰などでした。

絵の具を1から作るんだけど、

①にかわ(日本画)・・・獣類の骨・皮・腱などを水で煮た液を乾かし、固めた物質。ゼラチンを主成分とし、透明または半透明で弾性に富み、主として物を接着させるに用いる。」

②アラビアンゴム(水彩画)・・・アカシア科の樹木から採れる水性の樹脂

③リンシードオイル(油絵)・・・亜麻の種子からしぼった植物性の「乾性油

この3種で今回は作製!

今回も3グループなのでグループごとに作りたいものを話し合って

分かれました。圧倒的人気は油絵でしたが譲り合ってもらって分かれます。

今日の素材はまなちゃんにいただきました。

まなちゃんは甲州市でブドウ農園株式会社あぐりフルーツで働いています。

ここにあるものは二番なりのぶどうたちでこれは売りものにならないブドウたちでいつも捨てているよということで、つるラボで今回アート塾で絵の具にできないかな?と提案してぜひ使ってとのことでたくさんいただきました。

これは実際収穫に行った9月です。全然まだ売られててもおかしくないものばかり。

2種類のブドウと葉っぱや茎、枝も乾燥させたものや、液体は事前に絞って冷凍して保存したものや

今まで発酵させて放置した液体も今回持ってきました。

もとはこんなに小さい苗から何年もかけて作っていくそうです。

今の時期は、剪定してつるを大きくなりすぎないように地味目な作業が多いよとお仕事についても教えてくれました。

早速分かれて顔料作り。

できたられせぞれの液体とまぜて絵の具にしていくよ~。

ブドウ以外にもたくさん草花を用意しました。

都留市や山梨県で採取したものでキンモクセイやゆず、畑の大豆やお米、麦もあります。

*つるラボの仲間の農園さんや山を持ってる方にいただきました。ありがとうございます。

香りや色出そう、出なそう様々です。スタッフも正解がない。みんなでやってみよう。

採取して

机にあるものは何度もどうゆうふうに使ってもおっけーです。と伝えて早速作り始めます。

トークテーマ:描きたい絵をみんなで話し合う。

”ちいき” ”だいがく” ”やまなし”です。

意外とみんな没入。

原始的に叩いたり こねたり

すり鉢で細かくしています。

岩も置いておくとこれでやってみよ!と試しています。

きっと旧石器時代はこんな感じで作っていたはず。

絵の具は昔はネットがない時代口伝や壁画で歴史を言い伝えられてきた文化があります。

それに関して重要な役割をなしてるわけです。

これはスタッフ含め大興奮。

「青~~~~!」ブドウやフジの影響で紫が多かったため青は意外。

これはクサギの実の部分の色です。

とにかくたくさんの色を作ることに徹してます。

色が出ない人は出てる人のを参考に再度採取。

みんなのテーブルいい香りがしてます。

揉んでる

ブレンダーだ~~

水入れよ~~

観察!

そろそろ液体を漉して不純物を取り始めます。

色出るのかな~~?

手で絞り最大限液体化させています。

それぞれの液体に顔料を混ぜて絵の具にします。

今日の紙はふすま!使わなくなったふすまを塩山の旅館の方にいただいたので、

試し描き中。

水彩画チームは、紫陽花を描くらしい。

油絵チームは赤富士にするらしいです。

赤富士は早朝や夕暮れに見れます。みなさん見たことありますか?

紅富士と赤富士の違い

*参考資料 なか富士HPにて

チーム日本画は、「日本画だから和でしょ?」「素材が日本画なだけだから、なんども描いていいよ。」と伝えると「やっぱ山梨だしブドウだね。」

「どんな風に塗る?」「緑ないもんな~~。」「他のチーム見てくる!」偵察隊も現れます。

見てアイディアを盗む!いいと思います。

こちらは一色を極めて濃淡をつける技法を。

薄い色はみんなの作った色を混ざて生み出したそう。

それを見た偵察隊。「濃淡を利用してブドウのドアップにしようよ!」となったよう。

子どもってなにも言わずにも考えて試行錯誤するんです。

意外と大人がガイドやヒントが出さなくてもどんどん生み出してる。

振り返りの時間。

タイトル:梅雨の時期(水彩画)

Q.絵の具作りで大変だったことは?

いつも何気なく使ってる絵の具をつくるのが大変だった。

Q.絵のこだわりポイントは?

一枚一枚花の花弁をこだわったこと。↓様子。ちゃんと下書きもしてました。

タイトル:赤富士(油絵)

Q.絵の具作りで大変だったことは?

色を出すのに苦労して事。

Q.絵のこだわりポイントは?

富士山にあたる夕陽を表現したこと。

タイトル:ドアップのブドウ

Q.絵の具つくりで大変だったことは?

色があまりなかった→同じ色になったしぶどうの境目がかけなかった

Q.絵のこだわりポイントは?

ぶどうのつぶつぶ

だそうです。

最後に全体の振り返りにて

もっとやりたかったことなどを聞くと

実際に採取したかった。ブルベリーなど他のフルーツも試したかった。

油絵は色が出ないのなぜだったのかみんなで考えると個体をもっと包丁やすって作って油と混ぜればよかった、実はミョウバンを使うと色止めできたかもねとヒントを出すと

「知ってる!」「漬物に使うやつだよ~。」などなど。

正解はないけど次回あるならやりたいことをそれぞれ出して終わりました。

自然のものなので色んな色はつくれなかったけど

子どもなりにある色とどう表現していくか、対話などを通して試しているのが印象的でした。

次回はゲストたちと対話型鑑賞!

*今日の活動を別のつるラボCM動画撮影チームが撮影してくれました。

出来上がり次第HPにUPされますので合わせてお楽しみに。

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