2024.11.10(日)たき火道を開催しました。
【たき火道 デイキャンプ】
11月10日(日)鹿留カヌー工房にて「たき火道」を開催しました。
丸一日かけてたき火を通して
みんなで火や自然について話し合おう~という企画でした。
午前は防災あそびに引き続き、アウトドアライフアドバイザー寒川さんを招いてみんなで火について語り合いました。
火ってどうしてつくのか
そんなこと当たり前すぎて考えたこともなかった様子。
「火はどうして生まれる?」
「元素?」
「摩擦」
「空気が必要かな」これは前回のイベントで学んだメンバーから出た答え。
大人の参加者も考えたことない様子で頭を抱えていました。
「3つ必要な物がそろうと火が付くよ」
「酸素・燃料・熱源かな」
早速、寒川さんのたき火道を見せてもらうことに。
火をつけるにはこんな道具もあるよ。
メタルマッチというもの。
これならガスもマッチのしけりも関係ない。
さっき話していた3つの要素が満たされ、無事火が起こりました。
「あったかい~」
みんなで隙間なく囲うと熱が滞留して暖かくなります。
「人はなんでたき火を始めたんだろう」
「ご飯の為」
「寒いから」
人が集うと、火を囲んで同じ食事をして話し合いが行われてたんでしょうね。
今の時代、おうちのキッチンではボタンひとつで簡単に火が起きて料理ができます。
レンジがあれば温めるのも3分。
忙しく日々に追われ、便利を優先して、手間暇かける時間が年々減っています。
この日は雨もしとしと降っていて、燃料も湿っていて、火がなかなかつかない状況。
火が付くとありがたみをより一層感じられそうです。
では2人1組になって
みんなそれぞれ火をつけてみよう。
お昼ご飯のお湯を作るミッションです。
まずはこの辺りには雨で湿った燃料しかない為、森に入って燃料を集めることに。
なるべく地面から離れたところのものは乾いているよ、とのことで、
木に引っかかったものや、長い木で上に向かってるものを拾い集めました。
空気が通るように山の形に組んだり、油の含まれている倒木を石で削いだものを火口に使いました。
石で削ぐことは子ども自身が発見。
昔の人も同じように、こういう風に知恵を発見していたのかも。
口に小さい三角を作った手を当てて息を吹きかけると、火吹き棒の代わりになります。
ただ、最初に火がついたばかりの状態で仰いだりすぐ吹きかけると消えてしまうため、
見守って”頑張れと応援するのみ”
たき火経験のある子どもも、さすがに湿った燃料ではなんども失敗して
組み方を変えたり、燃料を集め直したりと、繰り返し試していました。
ようやく試行錯誤の末にたき火が落ち着き、その日で沸かしたお湯と、チキンラーメンと都留の農園の野菜でお昼にありつけました。
午後は、イベント会場である鹿留カヌー工房の山田さんから、自然についてのお話でした。
今森で起きてることや、森が元気だとどう地球にいいのか、いい森を作ったり保つにはどんなことができるのか。
実際に森に入って観察してみよう!
なんでこんなに暗くて細い木ばかりだと思う?
植樹していると、整列して細く長く木が生えるため日当たりが悪くなるからだそうです。
鹿の歩いた道を辿って森の変化をみんなで観察していきました。
鹿が増えて木を食べたりするのも、森が弱くなる原因の一つです。
今日からみんなフォレストキーパーとして森と関わっていこう!
今日の夕ご飯のために山田さんが準備してくれた、桜の木のまな板を川に浸しにいきます。
川に浸しておくことで、ベイクボードとして板の上で燃えずにお肉を焼くことができます。
たき火に戻ってきて、今度は寒川さんとともにお肉の準備。
森からのいただきものの鹿のお肉をtinymanyさんから購入したので、早速焼いていきます。
鹿は害獣にもなっていて、ある程度狩りをしないと森が壊れる原因にもなります。
狼がいないと生態系がどんどんおりてきて、最後は自然災害などでわたしたちにも関わることになってきます。
みんなの火を集めて大きな火にして、夕食の準備。
その火をもっと大きくするためにも、みんなはまたたき火の振り返り。
今度はうまくいくか。
またまた失敗。
焦ってちゃんと準備していないから。
山や自然の鉄則。焦らない・落ち着いて。そして走らない!
大きい火に移動して、夕食完成。このボードは最後には燃やすことができます。
お肉に桜の香りがうつっていい香り。
火を焚いたことで出た灰は、木にとって栄養源になります。
木に吹きかけてあとじまい。はなさかじいさんの話にもでてきます。
木に栄養がいって来年花を咲かすかな??
そんなことを考えながら、自然から燃料をいただいて、山から大切な食材をいただいて、
最後は自然に循環することができました。
最後は保護者の方と一緒に、今日の振り返りをシェア。
みんなにとってのたき火道を究めることで、自然への関わり、人との関わりを学べた気がします。
6月はカヌー工房にておとなずかん~間伐を使ったものづくり編~計画中です。おたのしみに。